介護・福祉の採用につながるホームページの作り方|求人ページで伝えること
介護・福祉事業所の採用ページには何を載せればよいのか。求職者が応募前に知りたい情報、職場の雰囲気の伝え方、Googleの求人検索に対応するための構造化データの注意点まで、具体的に解説します。
この記事のポイント
- 求職者は求人サイトで事業所を知った後、ホームページで「職場の雰囲気」や「実際の働き方」を確かめて応募を判断することがあります。
- 採用ページには、仕事内容・1日の流れ・勤務条件・教育体制・働く人の様子・応募から入職までの流れを、事実に基づいて具体的に載せます。
- Googleの求人検索に情報を出したい場合は、1件の求人につき1ページを作り、構造化データ(JobPosting)を正しく設定し、募集が終わったら外します。
- 給与や休日などの条件は、実際の条件と食い違いがないよう、求人票と同じ内容で、更新日を明記して管理します。
介護・福祉の事業所にとって、人材の確保は大きな課題です。求人サイトや職業紹介に加えて、自社のホームページを採用の窓口として整える事業所が増えています。
求職者は、求人サイトで気になる事業所を見つけた後、事業所の名前で検索し、ホームページで職場の様子を確かめてから応募を決めることがあります。そのときに採用ページが古いままだったり、情報が少なかったりすると、応募をためらう理由になってしまいます。
この記事では、介護・福祉事業所の採用ページで伝えたいことと、Googleの求人検索に対応するときの注意点を解説します。
求職者が応募前に知りたいこと
求職者が採用ページで確かめたいのは、主に次のようなことです。
- 仕事
どんな仕事をするのか
サービスの種類、担当する業務、1日の流れ
- 人
どんな人と働くのか
職員の年代や経験、資格、雰囲気
- 条件
働き方の条件
勤務時間、シフト、休日、給与、手当
- 育成
未経験や資格がなくても大丈夫か
教育・研修の体制、資格取得の支援
- 定着
長く働けそうか
人間関係、相談しやすさ、働き方の柔軟さ
- 応募
応募の方法
見学できるか、応募から入職までの流れ
求人サイトの限られた欄だけでは伝えきれない、職場の実際の様子を伝えられるのが、ホームページの強みです。
採用ページに載せたい7つの項目
採用ページの構成例(上から順に)
募集している職種と仕事内容
1日の流れ
勤務条件
教育・研修の体制
働く人の様子
職場の取り組み
応募から入職までの流れ
応募フォームと電話番号の両方を用意する
並べる順番は一例です。事業所の伝えたいことに合わせて入れ替えてください。
1. 募集している職種と仕事内容
介護職員、看護職員、生活相談員、送迎ドライバーなど、職種ごとに仕事内容を具体的に書きます。「介護業務全般」とまとめるより、「入浴・食事・排せつの介助、レクリエーションの企画、記録の入力」のように、実際に行う業務を書くと、働く姿を想像しやすくなります。
2. 1日の流れ
出勤から退勤までのスケジュールを、時間ごとに紹介します。日勤・夜勤などの勤務帯ごとに分けて書くと、自分の生活と両立できるかを判断しやすくなります。
3. 勤務条件
給与、手当、勤務時間、休日、雇用形態などを載せます。
ポイント
条件は、ハローワークや求人サイトに出している求人票と同じ内容にし、変更があったときは両方をそろえて更新します。更新日も書いておくと、求職者が安心して読めます。
4. 教育・研修の体制
入職後の研修、先輩職員による指導、資格取得の支援などを、実際に行っている内容で紹介します。未経験の方の応募を歓迎する場合は、最初の数週間をどのように過ごすかを具体的に書くと、不安を減らせます。
5. 働く人の様子
職員へのインタビューや、職場の写真は、雰囲気を伝えるのに効果的です。ただし、職員の写真や名前を載せる場合は本人の同意を得てください。ご利用者が写る写真は、ご本人やご家族の同意があるものだけを使います。
6. 職場の取り組み
休みの取りやすさ、業務の負担を減らす工夫、子育てや介護との両立の支援など、実際に行っている取り組みを紹介します。介護の現場では、記録の電子化や福祉機器の導入など、働きやすさのための工夫が、応募を考える人にとって大切な判断材料になります。
7. 応募から入職までの流れ
- ステップ 1応募応募フォーム・電話
- ステップ 2見学・面接見学だけでも歓迎と示す
- ステップ 3内定目安の期間を書く
- ステップ 4入職最初の過ごし方も伝える
「応募 → 見学・面接 → 内定 → 入職」の流れと、それぞれの目安の期間を書きます。見学だけでも歓迎であることを示すと、応募の心理的なハードルが下がります。応募フォームと電話番号の両方を用意しておくと、連絡しやすくなります。
Googleの求人検索に対応するには
Google 検索では、求人情報を探しやすく表示する仕組みがあり、Google の公式ドキュメントによると、日本でも利用できます。自社の採用ページの求人を、この仕組みで見つけてもらうには、ページに**構造化データ(JobPosting)**を設定します。
Google のドキュメントでは、次のような点が定められています。
Google の求人情報(JobPosting)の主な決まり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必須の項目 | 求人のタイトル(職種名)、仕事の説明、掲載日、採用する組織、勤務地 |
| 1つの求人につき1つのページ | 複数の求人をまとめた一覧ページには設定しない |
| 募集が終わった求人は外す | ページを削除するか、掲載期限(validThrough)を過去の日付にする |
| 実在する求人だけ | 実際にない求人や、応募者の情報を集めることが主な目的の求人は、ポリシー違反になる |
| 応募者に費用を求める求人は不可 | 応募者に費用の支払いを求める求人には使えない |
出典:Google 検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」
構造化データは、ページに表示されている内容と一致させる必要があります。給与や勤務地などを、構造化データとページの本文の両方で正しく書きましょう。
なお、構造化データを設定しても、Google の求人検索に必ず表示されるわけではありません。まずは、求人ごとに分かりやすいページを作り、内容を最新に保つことが基本です。
採用ページを見つけてもらうための工夫
採用ページは、作るだけでは見てもらえません。次のような工夫で、求職者が採用ページにたどり着けるようにします。
- トップページやメニューに「採用情報」へのリンクを置く
- 求人サイトやハローワークの求人に、ホームページのURLを載せる(掲載できる場合)
- 事業所のパンフレットや名刺、Googleビジネスプロフィールにも、ホームページのURLを載せる
- 職種名と地域名がページの見出しや本文に含まれるようにする(例:「取手市のデイサービスで介護職員を募集」)
事業所の情報との整合性に注意
介護サービスには「介護サービス情報の公表制度」があり、事業所の情報は「介護サービス情報公表システム」で公表されています。求職者がこちらで事業所の情報を確認することもあるため、ホームページの情報と、公表されている事業所の情報に食い違いがないかを確認しておくと安心です。
採用ページに何を載せるか、どんな順番で見せるかを、事業所の状況に合わせて一緒に整理できます。
介護・福祉事業所向けホームページ制作よくある質問
求人サイトに掲載していれば、ホームページの採用ページは不要ですか?
求人サイトは、多くの求職者に事業所を知ってもらうのに役立ちます。一方、求人サイトの決まった形式だけでは、職場の雰囲気や、事業所の考え方までは伝えにくいことがあります。採用ページは、求人サイトで興味を持った人が応募を決めるための情報を補う役割を持っています。
給与を載せないと応募は来ませんか?
応募を判断するうえで、給与は大切な情報の一つです。載せる場合は、求人票と同じ条件を、手当を含めて分かりやすく書きます。条件が職種や経験によって変わる場合は、その旨と、相談できることを書いておきましょう。
小さな事業所でも、採用ページを作る意味はありますか?
あります。小さな事業所ほど、職場の雰囲気や人柄が応募の決め手になることがあります。職員の人数が少なくても、実際の1日の流れや、働く人の言葉を丁寧に伝えることで、事業所の魅力を伝えられます。
まとめ
介護・福祉の採用ページは、求職者が応募前に知りたいことに、事実に基づいて具体的に答えることが大切です。仕事内容、1日の流れ、勤務条件、教育体制、働く人の様子を載せ、Googleの求人検索に対応する場合は、1件の求人ごとにページを作って構造化データを正しく設定しましょう。
Nexus では、介護・福祉事業所向けのホームページ制作を行っています。採用ページの構成や、載せる情報の整理からご相談いただけます。
参考にした情報
- Google 検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」(2026年10月11日確認)
- 厚生労働省「介護サービス情報の公表制度」(2026年10月11日確認)